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週3日しか営業しない!?小さなお花屋さんのこだわりと挑戦

テレビ

HTBプロデューサー 広瀬久美子

2019/06/07

札幌市白石区にある小さなお花屋さん「PEKORO(ペコロ)」。近藤奈未さん(31)が、夫・寛之さん(30)と週末3日間だけ営業するちょっと変わったお花屋さんです。真っ白い外観は、まるでオシャレな雑貨店かカフェのようでもあり、知らない人は入りづらいかもしれません。

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PEKORO

店内も白を基調にしていて、普通のお花屋さんではあまり見かけない珍しい花々がディスプレイされています。そして小さなカフェスペースでは、長髪が印象的な寛之さんが作る焼き菓子やコーヒーなどがいただけます。

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近藤奈未さん・寛之さん

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小さなカフェスペースもあります

なぜ、そんな変わったお花屋さんを始めたのか?ここでは、放送ではお伝えしきれなかった近藤さんの経歴や熱い思いもあわせてご紹介します。

札幌出身の近藤さん。高校卒業後に大手の生花店に就職し、札幌で3年、東京で3年働きました。そこでお花の基本を学び、アレンジメントの技術も身に付けましたが、次第に仕事のあり方に疑問を持つようになります。というのも、近藤さんが勤めていた駅立地の店舗は、何よりスピード勝負の世界。「とりあえず...のお花」ではなく、1人1人の注文にもっと丁寧に向き合ってお花を作りたいと思うようになったというのです。

2013年、24歳で独立。アルバイトや知人の店の手伝いなどをしながら、出店に向けた資金集めに奔走しました。そんな中、仕事を通じて知り合った寛之さんと結婚。2016年4月、夫婦2人で協力して念願のお店をオープンさせました。

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近藤奈未さんと森アナウンサー

「お花は数千円、数百円で作れるオーダーメード品。金額に関わらず、注文する人の気持ちや、その先の方への気持ちを聞いて作るのがオーダーメードだと思う」と話す近藤さん。カフェスペースも注文をじっくり聞くためにしつらえたものでした。

ちなみに、こちらは森アナウンサーが母親のためにオーダーした花束。そのままでも自立するようにラッピングされています。「お花の地図」が添えられていて、どれが何というお花なのか一目でわかるようになっていました。

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森アナがお母さんのために注文した花束

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「お花の地図」も添えられていました

個人経営のお花屋さんにとっては、厳しい時代。それでも「人ありきのお花を作りたい」と、あえて独立した近藤さん。そんな彼女が「自分らしく生きるために大切にしていること」を聞いてみると...。

「思い込むこと。きっと大丈夫と。悩んでも仕方がないので」と笑顔で答えてくれました。

「お客さんと一生付き合っていく」という近藤さん。じっくり相談に乗ってほしいという方は、是非「PEKORO」に足を運んでみては?そしてお店を訪れた際には、奥にあるトイレも覗いてみることをおすすめします。寛之さんが作った楽しい仕掛けがありますよ。

あっ、それと、誤解なきよう付け加えておきますと...、お店を開けている週末以外も、注文を受けたお花を作ったり、ウェディングの仕事をしたりと、ほぼ年中無休で働いているそうです。

(この記事は5/31に「イチオシ!!」の「ジブンイロ」で放送した内容を、プロデューサーの視点で抜粋、加筆したSODANEバージョンです。)

この記事を書いたのは

HTBプロデューサー 広瀬久美子