去年12月11日、日本バドミントン協会はアテネのオリンピック出場を目指して海外派遣する日本代表を発表した。そのなかに、4年前女子ダブルスでシドニーオリンピックへの出場を
手中にしながらパートナーのケガで涙をのんだ中山智香子選手(28歳)の名があった。年齢的にもラストチャンス。中山は再び夢に挑む。
4年前のケガで選手生命を絶たれた増茂孝枝(28歳)と中山はともに旭川市神居古潭(かむいこたん)出身、同じ小学校に通い小学3年生でダブルスを組んだ。以来中学、高校、実業団と同じ道を歩み、20年近く2人で同じシャトルを追った。日本の頂点に立ち、小学校のときに誓いあった、「2人でオリンピックに出よう」という夢がかなう寸前に悲劇に襲われた。
中山にすまないという気持ち。泣きながら自分のケガを責めた。シャトルが風を切る音にも耳をふさいだ。引退を決めた増茂だったが再びコートに戻る。マネージャーとして中山を支えることを決めた。選手とマネージャー、形をかえて共にアテネを目指す。代表選手決定は4月下旬、大きな大会でポイントを落とさなければ中山のアテネ行きはほぼ見えている。違うパートナーと組みながら精神的なよりどころとして増茂を頼る中山と、いつも頭をかすめる試合への未練を振り払いながら必死に檄を飛ばす増茂の、2人のスポーツマンを追う。
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再び五輪に向かって
中山智香子さん 増茂孝枝さんのお二人 |
(プロデューサー) |
沼田 博光(HTB) |
(ディレクター) |
橋本 秀利(HTB) |
(撮影) |
肱岡 義浩 |
(編集) |
伊藤 陽一 |
(ナレーター) |
宮田 圭子 |
(制作) |
HTB北海道テレビ |
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