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ノモンハン事件の戦場となった草原。
3000体の遺骨が放置されたままだ。 |
21歳の兵士は今や87歳。今だ故郷北海道・旭川に戻ってこない幼なじみであり戦友の遺骨を探しにモンゴルに旅立った・・・
1939年、当時の満州国とモンゴル人民共和国との国境で、日本・満州国軍とソ連・モンゴル軍とが国境紛争を起こし、日本軍は圧倒的な戦車と砲兵火力を前に、壊滅的な敗北を喫した。ノモンハン事件。防衛庁によると日本側の戦死者は約8000人。そのうち3000体以上の遺骨は、収集されずモンゴルの草原に晒されたままで今年66年目を迎えた。旭川に住む鈴木貞雄さん(87)は今夏、戦友の遺骨を拾いにモンゴルに立った。
幼なじみで戦友の西本石次郎君とは66年前、モンゴルの草原で共に戦って以来会っていない。土を掘る。出てくるヘルメット。銃。缶詰。飯ごう。石次郎と久しぶりに会えるかも知れない。戦争は終わっていない・・・
生き残った1人の元兵士が再び戦場に立ち、戦友の遺骨を探す。発する一言一言が今の時代に忘れてはならない警鐘となる。