豚肉や鶏肉を原料にしたひき肉を作り「牛肉」として販売していた北海道苫小牧市の食肉加工・卸会社ミートホープ。創立は1976年(昭和51)、業界トップクラスで2006年度の売り上げは16億4500万円。従業員は関連会社も含めて150人以上に上る。「最後の職人」と自負していた田中稔社長(69歳)は、なぜ職人の倫理に反する罪を犯したのか…。
田中社長は1938年(昭和13)、音威子府村で農家の二男として生まれた。生活は貧しく中学を卒業後、丁稚として美深町の精肉店で住み込みで働きはじめる。その後、職人として渡り歩き、38歳でミートホープを興す。しかし、そのころから既に”ある偽装”が行われていた…。
商売人として、会社のトップとして、様々な表情をみせた田中社長。なぜ偽装に手を染めたのか?田中社長の歩んできた道からみえてきたものとは…。偽装で叩き上げた田中社長の半生を追った。
| ナレーター | 三上勝由 | 
| 撮影・音声 | HTB映像部 | 
| 編集 | 角田朋美 | 
| 音響効果 | 佐々木堅司 | 
| 取材 | 佐藤純 柴田遼 | 
| ディレクター | 広瀬久美子 | 
| チーフディレクター | 坂本英樹 | 
| プロデューサー | 戸島龍太郎 | 
 
すべてはこの「牛肉」コロッケから始まった
 
取材班をにらみつける田中稔社長
 
豚肉や鶏肉をミンチにし「牛肉」になった