脚本家・演出家。93年に「ザ・寺山」で岸田戯曲賞を受賞。戯曲や演出を手がけるとともに、多くの映画脚本も執筆。崔洋一監督との共同脚本「月はどっちに出ている」で、キネマ旬報脚本賞、毎日映画コンクール脚本賞などを受賞。平山秀幸監督と初コンビを組んだ「愛を乞うひと」(98年)では第1回菊島隆三賞、日本アカデミー賞最優秀脚本賞、キネマ旬報脚本賞などあらゆる映画賞を総なめにした。昨年、6年がかりで映画化された大作「血と骨」で、キネマ旬報脚本賞、日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞するなど今一番熱い注目を集める実力派のシナリオ・ライターである。今年6月の東京・吉祥寺シアターのこけら落し公演「カラフト伯父さん」(作・演出)も評判を呼んだ。映画「豚の報い」「OUT」「刑務所の中」「お父さんのバックドロップ」「レディ・ジョーカー」、舞台「杏仁豆腐のココロ」「20世紀少年少女唱歌集」「アジアン・スイーツ」、ドラマ「僕はあした十八になる」(文化庁芸術祭賞大賞)「またも辞めたか亭主殿〜幕末の名奉行・小栗上野介〜」「シェエラザード」。昨年脚本を手がけた「六月のさくら」は文化庁芸術祭賞優秀賞を受賞した。
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