今年、北海道は大きな選挙を控えています。私達アナウンサーも選挙についてお伝えする機会が多くなる…。という訳で、今回は、HTB開局から選挙報道に携わってきたコメンテーターの小野塚勝さんをゲストに、小野塚さんごひいきのレストランで話の花を咲かせてきました。
待ってたぞ!
今日は、よろしくお願いしま〜す
小野塚さんは、会社で一番長く選挙にたずさわってきた、と伺ってます
それで、今後どんな心構えで臨めばいいのか勉強させて下さい。
選挙は要するに“人”なんだよ。その人に興味が持てるかどうか…。興味が無ければ、惹かれないだろうし。それと、どうやって距離を保つか、っていうのが大変。
質問攻めにするつもりが…
逆に聞き入る3人
最初に携わった選挙は1971年、北海道知事選挙。堂垣内さんが初めて当選した年。その差が1万4千票だった。今でも覚えてる。HTBに入った翌年で、26歳だった。
即日開票じゃないから、次の日のニュースで。だから、深夜に途中経過がわかってから、作戦会議ですよ。どうやって伝えるのか。出口調査なんてのも当然無いから。
そうだね〜。何かな・・あの緊張感だね。その結果でその候補の人生が変わってきちゃうんだから。
私達の生活も少し・・・というかだいぶ影響を受けますからね〜。
色んな人が関わっているから、色んな出来事がある。勝つか、負けるかしかない訳でしょ。とにかく握手したり、走り回ったり・・みんな必死だけど、あれって凄い「究極の人間の姿」かな、と思う。
選挙はすごいよ。
26歳の若さで、目には見えないプレッシャーもあったり…
そうかぁ?俺には、「おにぎりあたためますか?」のほうがスゴイと思うぞ。あれだけの出演者を前に、自分の気持ちも保って、結構自分のペースに引き込んでいるから。堂々としていいなぁと思う。だから、選挙に出たら強いんじゃないかと思う。
じつは、小野塚さん!今日はこんなものを持ってきてみました!
小野塚さん「おっ、これは…?」
じゃ〜ん、社史です。
なんと、小野塚さんの若かりし頃の姿がありました!!!
あぁ〜、…この写真。(写真に見入る)。ダーバンのスーツが似合ってたなぁ〜、体が締まってたから。でもほら、この頃、全然貫禄ないじゃない。
わぁ、小野塚さん若い!
どれどれ…
26歳
75年には、スタジオで選挙番組を担当してたんですよね。
ずっと選挙報道に関わらせてもらってる。その当日も楽しいんだけど、そこまでの過程が面白いよな。
取材をしていく中で、これは面白くなる。と分かる時ってあるんでしょうか?
候補の懐(ふところ)に入ると、肌で感じることがある。
(話しは盛り上がりつつ、食も進む…。)
ぱくっ
カルボナーラ♪
うん、美味しい♪
ところで、小野塚さんは、どうしてアナウンサーになろうと思ったんですか?
最初は中学生の時。当時テレビも無かったから、学校に行く前にラジオでインタビュー番組を聞いていてね。アナウンサーが著名人や市井の人の家に上がり、居間で話を聞くんだ…ラジオから小鳥のさえずりが聞こえて、家の雰囲気が伝わってくる場所で、「…あぁ〜また雨が降りましたね…」とか。
それを聞いていて、話ってこんなに綺麗なものなんだと思って。
「間」ってあるじゃない。
あぁ〜、「間」ですね。大事です。(3人ともうなずく)
「ま」は永遠の課題
まだまだ練習しなきゃね
当時から、こういう仕事ができたら、と。でも実際にアナウンサーになったら、(他局で)深夜ラジオのディスクジョッキーをしていた。「はーい、こんばんは(当時の弾んだノリで!)」と。ラジオは好きですよ。でも、ワタシ硬派だから。
小野塚さんのイメージは、いつも颯爽とスーツで…。「おしゃれ」にも気を遣っていらっしゃいますよね。
いつ、誰に会うかわからないから…。外へでても「キャスター」なんだという目で見られてるでしょ?視聴者から。でも、デパート好きだから。特にデパ地下によく行くよ!
仕事への厳しい姿勢は、以前から大先輩として尊敬していましたが、「デパートが好き」なんて、おちゃめな一面も楽しくて…。ゆっくり食事をしながら、色んなお話を伺えました。これからも、「硬派」な小野塚さん、頼りにしています!