三十路の奥座敷とは…

酸いも甘いも噛み分け尽くした吉田みどり小野優子佐藤麻美の3人が、
これまで磨いたアナウンス技術は傍らに放置して、
ただ気分の赴くままに話すという…

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今回のお題
選挙
出演
小野優子、佐藤麻美、吉田みどり×小野塚勝

今年、北海道は大きな選挙を控えています。私達アナウンサーも選挙についてお伝えする機会が多くなる…。という訳で、今回は、HTB開局から選挙報道に携わってきたコメンテーターの小野塚勝さんをゲストに、小野塚さんごひいきのレストランで話の花を咲かせてきました。


待ってたぞ!

今日は、よろしくお願いしま〜す
吉田みどり
小野塚さんは、会社で一番長く選挙にたずさわってきた、と伺ってます
 

佐藤麻美
私達も、リポーターなどで関わってきました。
 

小野優子
それで、今後どんな心構えで臨めばいいのか勉強させて下さい。
 

小野塚勝
選挙は要するに“人”なんだよ。その人に興味が持てるかどうか…。興味が無ければ、惹かれないだろうし。それと、どうやって距離を保つか、っていうのが大変。


質問攻めにするつもりが…

逆に聞き入る3人
小野塚勝
最初に携わった選挙は1971年、北海道知事選挙。堂垣内さんが初めて当選した年。その差が1万4千票だった。今でも覚えてる。HTBに入った翌年で、26歳だった。

吉田みどり
当時の選挙報道って、どんな感じだったんですか?
 

小野塚勝
即日開票じゃないから、次の日のニュースで。だから、深夜に途中経過がわかってから、作戦会議ですよ。どうやって伝えるのか。出口調査なんてのも当然無いから。

佐藤麻美
26歳のときから選挙ですかぁ・・・(しみじみ)
 

小野優子
はじめての選挙から面白い!と思ったんですか?
 

小野塚勝
そうだね〜。何かな・・あの緊張感だね。その結果でその候補の人生が変わってきちゃうんだから。
 

小野優子
私達の生活も少し・・・というかだいぶ影響を受けますからね〜。
 

小野塚勝
色んな人が関わっているから、色んな出来事がある。勝つか、負けるかしかない訳でしょ。とにかく握手したり、走り回ったり・・みんな必死だけど、あれって凄い「究極の人間の姿」かな、と思う。


選挙はすごいよ。

佐藤麻美
26歳の若さで、目には見えないプレッシャーもあったり…
 

小野塚勝
そうかぁ?俺には、「おにぎりあたためますか?」のほうがスゴイと思うぞ。あれだけの出演者を前に、自分の気持ちも保って、結構自分のペースに引き込んでいるから。堂々としていいなぁと思う。だから、選挙に出たら強いんじゃないかと思う。

佐藤麻美
私が出馬ですか!?
 

吉田みどり
なに党だろう?
 

小野優子
大食い党じゃないですか?(笑)
 

吉田みどり
支持する人、たくさん居ると思うよぉ。
 

一同
・笑い

佐藤麻美
じつは、小野塚さん!今日はこんなものを持ってきてみました!
 


小野塚さん「おっ、これは…?」

じゃ〜ん、社史です。

佐藤麻美
なんと、小野塚さんの若かりし頃の姿がありました!!!
 

小野塚勝
あぁ〜、…この写真。(写真に見入る)。ダーバンのスーツが似合ってたなぁ〜、体が締まってたから。でもほら、この頃、全然貫禄ないじゃない。

一同
・爆笑

佐藤麻美
微笑をたたえているところが、なんとも清潔感が…。
 

小野塚勝
「笑え」っていわれても、出来なくてな。
 


わぁ、小野塚さん若い!

どれどれ…

26歳

小野優子
75年には、スタジオで選挙番組を担当してたんですよね。
 

小野塚勝
いや、71年からスタジオだよ。
 

佐藤麻美
すごい…。
 

小野塚勝
ずっと選挙報道に関わらせてもらってる。その当日も楽しいんだけど、そこまでの過程が面白いよな。
 

吉田みどり
取材をしていく中で、これは面白くなる。と分かる時ってあるんでしょうか?
 

小野塚勝
ある。
 

吉田みどり
それは、どんなことで?
 

小野塚勝
候補の懐(ふところ)に入ると、肌で感じることがある。
(話しは盛り上がりつつ、食も進む…。)


ぱくっ

カルボナーラ♪

うん、美味しい♪

佐藤麻美
ところで、小野塚さんは、どうしてアナウンサーになろうと思ったんですか?
 

小野塚勝
最初は中学生の時。当時テレビも無かったから、学校に行く前にラジオでインタビュー番組を聞いていてね。アナウンサーが著名人や市井の人の家に上がり、居間で話を聞くんだ…ラジオから小鳥のさえずりが聞こえて、家の雰囲気が伝わってくる場所で、「…あぁ〜また雨が降りましたね…」とか。

小野優子
まったりとした中で…始まる訳ですか。
 

小野塚勝
それを聞いていて、話ってこんなに綺麗なものなんだと思って。
「間」ってあるじゃない。

佐藤麻美
あぁ〜、「間」ですね。大事です。(3人ともうなずく)
 


「ま」は永遠の課題

まだまだ練習しなきゃね

小野塚勝
当時から、こういう仕事ができたら、と。でも実際にアナウンサーになったら、(他局で)深夜ラジオのディスクジョッキーをしていた。「はーい、こんばんは(当時の弾んだノリで!)」と。ラジオは好きですよ。でも、ワタシ硬派だから。

吉田みどり
おっと、「硬派!」
 

小野優子
いや、確かに硬派(笑)
 

佐藤麻美
小野塚さんのイメージは、いつも颯爽とスーツで…。「おしゃれ」にも気を遣っていらっしゃいますよね。
 

小野塚勝
いつ、誰に会うかわからないから…。外へでても「キャスター」なんだという目で見られてるでしょ?視聴者から。でも、デパート好きだから。特にデパ地下によく行くよ!

一同
・笑い

仕事への厳しい姿勢は、以前から大先輩として尊敬していましたが、「デパートが好き」なんて、おちゃめな一面も楽しくて…。ゆっくり食事をしながら、色んなお話を伺えました。これからも、「硬派」な小野塚さん、頼りにしています!

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