北海道テレビ:HTB online 医TV

2022年11月15日13時23分

著者名:HTB医pedia編集部

北海道循環器病院「心不全チーム」の取り組み③ 心不全の在宅療養を支えるチームのチカラ

  

<今回のテーマ>

北海道循環器病院で「心不全」に特化した診療チームの取り組みから、心不全の在宅療養を支えるチカラについて、同病院・心不全チームの統括責任者である村上弘則先生にお話を伺いました。

<心不全の治療目標>

「心不全」は発症すると、徐々に悪化する病態のため、「心不全が進行することにより入院を回避すること」、また、「患者さんが生涯にわたって自宅で生活できるように支援すること」の二点が、治療において大事な目標となります。

<心不全の患者さんの在宅療養を生涯支えていくために>

北海道循環器病院の心不全チームでは、同病院外の「在宅支援診療所」・「訪問看護ステーション」等とも連携して、訪問診療や訪問看護のスタッフと、在宅での患者さんの症状などの情報をICT(情報通信技術)端末を使用してリアルタイムでの情報の共有を行っています。

<心不全チームとの協働について>

心不全の患者さんに対して、北海道循環器病院の心不全チームと実際に協働している「在宅支援診療所」、「訪問看護ステーション」の方々からお話を伺いました。
「栄町ファミリークリニック」の草島邦夫さん
「心不全は急に悪くなることもありますから、そのときに入院させてもらえるとか、我々としても非常に心強いです」
「訪問看護ステーションあやめ」の中原ちひろさん
「(定期的な心不全の患者さんへの訪問の際に確認しているのは)足のむくみ、息切れや呼吸音などを確認しています」

<心不全の患者さんが急増するなかで在宅療養を充実させるために>

心不全の患者さんにとって、住み慣れた環境でご家族と一緒に暮らすことは大切なことの一つです。北海道循環器病院では「心不全チーム」のみならず、多職種連携として各分野の専門家がそれぞれの視点から、患者さんの病態の評価や日常生活の課題などを共有して、全スタッフが同じ目標に向かって患者さんを支援しています。

取材協力:
社会医療法人 北海道循環器病院
札幌市中央区南27条西13丁目1-30
TEL:011-563-3911
https://hokujun.or.jp/