先週1週間、お休みを頂きまして、去年世界遺産に登録された熊野古道(和歌山県)を歩いてきました。
一口に熊野古道といっても色々あるんですが、僕が歩いたのは、一番メジャーな「中辺路(なかへち)」という道。
滝尻-熊野本宮大社間40km、一泊二日の行程。平安時代から上皇や貴族なんかがせっせと通った道です。
スタートからいきなりの急坂(写真1)。そのうち石段もなくなり、結構疲れます。
「滝尻は手のひらを立てたるごとし」という言葉が残っているほど、きつい登りが続きます。もう汗だく。
ただ、そこを過ぎると、アップダウンはあるもののなだらかな道が続きます(写真2)。静かな杉木立の中をひたすら歩いていきます。
しかし!一難さってまた一難とはまさにこのこと。日本列島を襲った寒波によって、古道にももさもさと雪が積もり始めました(写真3)。
せっかく雪から逃れてきたのに…。そういえば、2月に行ったファイターズの沖縄キャンプも「近年稀に見る寒さ!」なんていわれてたな。ついてないっす。
歩き始めて5時間後、初日の約18kmを歩ききって、宿に到着(写真4)。「とがの木茶屋」というところで、奥の建物は江戸時代に建てられたそうです。
萱葺き屋根の中には囲炉裏があって、雰囲気は最高。ただ!僕はここでも再び大寒波の影響を受けました。とにかく寒い!建物の中に入っても寒い!
囲炉裏でいくら火を起こしても寒い!しかも、宿の人が所用のためになかなか来ない…。僕はこの囲炉裏に2時間以上薪をくべ続けて寒さに耐えました…。