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7月11日(月) 中添眞(報道デスク)
知床の世界遺産登録がゴール目前です。南アフリカのダーバンで開かれている世界遺産会議は、13日に新たな世界遺産を決定します。日本時間では13日の深夜で、大幅に遅くなった場合は、HTBでは、遠藤商店が最初のニュースをお伝えすることになりそうです。
世界遺産は文化遺産、自然遺産、それに複合遺産の3つがあり、世界中に611箇所あります。これら611箇所のうち154箇所は、知床同様、優れた価値を持つ景観や生物などを中心とした世界自然遺産です。自然遺産はエリアも広く、生態系を含んでいるだけに管理は文化遺産以上に難しいものがあります。しかし世界遺産とて、災害や紛争などの影響で価値を失いかねない遺産もあります。これらは危機リストに載ります。危機リストに載っている世界遺産は35箇所、会議が開かれているダーバンのあるアフリカ大陸には100箇所の世界遺産がありますが、このうち13箇所の自然遺産が危機リストに載っています。内戦など、アフリカ特有の理由もありますが、都市化の波が押し寄せたことによる自然へのダメージなど、見逃せないものもあります。世界遺産は人類全ての宝物です。遺産を手にすることは、観光の大きな目玉が手に入ったのではなく、地元として大きな責任を負ったことを肝に銘じなければなりません。 |