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7月4日(月) 中添眞(報道デスク)
きょう新聞やテレビに載った航空関連のニュース3つです。きょう4日、丘珠〜紋別の空路が復活します。乗客減から一度廃止になった航空路です。来年2月、新千歳から新しい航空路線が誕生します。関西圏に出来る3つ目のエアポート、神戸空港へ向けての空路です。もうひとつの話題は、国土交通省が、未買収地があって工事が進まない静岡空港の建設に向けて、土地の強制収用を認める方針を固めました。
神戸空港は、神戸市が運営する空港で、事業費に3千億円以上をつぎ込みました。関西圏の空港能力が限界に達していると言うのが設置の理由ですが、これで関西には狭いエリアに、首都圏よりも多い伊丹、関西、神戸の3空港がひしめくことになります。一方の静岡空港は、大交流時代を旗印に県が設置するもので、こちらは2千億円近い総事業費を見込んで2009年の開港を目指しています。しかし当初から採算性が問題となっていて、県民の反対も多く、土地の買収が進んでいませんでした。この2つの空港は開港もしていないにも関わらず、注目を浴びています。札幌への空路が復活するという、ささやかなニュースのオホーツク紋別空港に比べるとはるかに華やかです。私は飛行機好きで、航空には深い関心を寄せていますが、神戸、静岡の2空港には疑問を持っています。この2空港には共通点があります。近隣に多くの空路を持つ利便性の高い大空港があること、さらに新幹線、高速道路と多様な交通手段を持つことです。一方、紋別空港は年間利用者が7万人に達せず、空港は毎年大変な赤字です。しかし鉄路も高速道路も持たないオホーツクには必要な施設です。赤字の大きな地方空港は常に「税金の無駄遣い」との批判がついて回りますが、5千億円を費やす2空港とオホーツク紋別「意義」は負けてはいません。 |