北海道テレビ:HTB online 医TV

2018年11月26日18時01分

著者名:HTB医pedia編集部

Presented by 沢井製薬 福岡県医師会診療情報ネットワークとびうめネット ICT(情報通信技術)を活用した診療情報の共有について考える

  

<今回のテーマ>

高齢化が進むなかで、国は要介護が必要になっても住み慣れた地域で生涯を過ごすことができるよう、地域包括ケアシステムの充実に取り組んでいます。そのためには、医療、介護、予防、住まい、生活支援が機能的に連携することが重要であり、診療情報等の共有は不可欠となります。今回は「福岡県医師会」が主管する「とびうめネット」の取り組みを通して、多職種が連携するためにはどのように「ICT(情報通信技術)」を活用すべきかを、福岡県・浮羽医師会の西見幸英会長にお話を伺いました。


<「とびうめネット」多職種連携システムを取り入れた理由について>

福岡県浮羽(うきは)市は、山間部も田園地帯もあり、私たちが訪問診療・訪問看護に行くとき遠くて時間的制約があります。そういうときに何が有用かというとSNSなんです。これを使わないとしょうがない。私の診療中に各家庭に訪問看護師が行く、常に動いていて常に情報が入ってくるのです。急変した場合は瞬時に連絡が来るので、その点については有用なんです。


<救急出動にあたって...>

浮羽消防署では、救急時の搬送に「とびうめネット」を利用しています。
指定書が出てくるので、それで「とびうめネット」登録者ということがわかれば、端末を使って消防車で氏名・生年月日・住所、それ以外にも薬や病歴などを確認しています。
救急隊はケースバイケースでその都度、症状によって臨機応変に対応しなければならない点もありますが、こういった情報を活用することにより質の高い救急搬送が出来、今後の医療機関との連携というものが向上されていくのではないかと思っています。


<災害時の「とびうめネット」利用について>

とびうめネットの多職種連携システムは災害の時にも大きな力を発揮しました。
九州豪雨があったとき、訪問看護師がi-padを使って主治医に自分の在宅の患者が健在だったとか転院したなどの情報を通信してきたのです。
活用してない地位をあれば、是非そういうシステムを使っていただきたいと思います。
私にとっては非常に強い味方です。

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