北海道テレビ:HTB online 医TV

2019年04月09日16時37分

著者名:HTB医pedia編集部

医療のチカラプロジェクト「静岡型・地域包括ケアシステム」」

  

<今回のテーマ>

今回の「医TV」は、静岡市の取組みから、「地域包括ケアシステム」について紹介します。
ご説明頂くのは、「静岡市保健福祉長寿局 地域包括ケア推進本部 在宅医療・介護連携推進係係長/木下晴美様 」、「静岡市在宅医療・介護連携協議会会長、静岡県医師会理事/岡慎一郎様」のお二方です。

<地域包括ケアシステムとは>

「地域包括ケアシステム」は、重度の要介護状態となっても、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるように、「住まい」、「医療」、「介護」、「介護予防」、「生活支援」の四つの要素を、一体的に提供するシステムですが、実は、その認知度は低いというのが現状です。

<静岡市が取り組む地域包括ケアシステムとは>

認知度が低い現状を受けて、静岡市では、静岡市民にも判りやすいように、市長が、「地域包括ケアシステム」を、「自宅でずっと」と命名し、「健康寿命世界一の都市の実現」を最終目標とする、「静岡型の地域包括ケアシステム」のプロジェクトを実行しています。
このプロジェクトにおいて、「地域包括ケアシステム」とは、静岡市に近い「富士山」に例え、末広がりに、「富士山」の山頂にあたる部分を「医療・介護 専門職の連携」、中腹にあたる部分を「市民の連携による地域の支えあい」、裾野にあたる部分を「市民の自主的な健康づくり」というカテゴリーに分けて、プロジェクトの推進を行っています。

<静岡市在宅医療・介護連携協議会の役割>

静岡市では、上述の「富士山」の山頂にあたる部分として、在宅における医療と介護の専門職の連携を推進するために、「静岡市在宅医療・介護連携協議会」を設置しています。本協議会は、"一人では支えきれない"患者や患者の家族の方々に対して、多くの看護師、ケアマネージャー、介護士が、地域内のチームとして繋がり、安心感をもってもらうという役割を担っています。

<小学校区程度での小さい地域で、在宅医療・介護の理解を深めるために>

また、静岡市では、市民の在宅医療・介護の更なる理解を深めるために、小学校区程度の"顔の見えるレベル"での小さな地域ごとに、「自宅でずっとミーティング」、「在宅医療出前講座」などを開催し、医療・介護の専門職の方々と地域住民の"顔の見える"関係づくりも大切にしています。

<在宅医療・介護連携を充実させるために>

住民ひとりひとりの、「幸せ」、「QOL(生活の質)の向上」を図ることは難しいことです。しかし、「静岡市」は、在宅医療・介護の専門職が連携して、地域住民と相互に理解を深めることで、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるように、これからも、"ずっと"努力を続けていきます。

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