北海道テレビ:HTB online 医TV

2020年10月08日19時01分

著者名:HTB医pedia編集部

特集企画「新型コロナ」によるフレイル予防 ④認知症を予防する運動

  

<今回のテーマ>

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、介護サービスの利用を自粛する利用者や、休業する介護サービス施設も現れています。
その影響を受け自宅から出ることが出来ず、体を動かす機会が減少してしまうことが原因で心身機能が低下した「フレイルと」いわれる状態の高齢者が増加しています。
医TVでは全4回のシリーズでフレイル予防のための運動を紹介しています。第4回目は「認知症を予防する運動」です。
紹介してくださるのは北海道理学療法士会監事の岡田しげひこさんです。

<高齢者が注意すべき筋力低下>

家で生活している時間と、デイサービスやデイケアに行った時間ではやはり活動性が違います。運動不足が原因で心身機能が低下した「フレイル」といわれる症状は様々な研究で報告されています。
認知症を予防するために筋力を上手に使って脳の中枢機能に刺激が行くと認知機能の低下を予防することになります。
最近、一番効果があるのではないかと言われているのは「ながら運動=軽負荷の運動+認知課題」です。
頭でも考えながら体を動かすことが推奨されています。

キャプチャ①.JPG

<準備運動と正しい姿勢を>

高齢者の方が家庭で安全に運動を行うためには正しい姿勢で行うことが大切です。
また運動を行う前には必ず準備運動を行ってください。

https://www.htb.co.jp/ipedia/2020/06/23154623.html

<認知症を予防するながら運動①>

椅子に腰を掛け、声を出して数を数えながら足を左右に踏み出します。3の倍数の時に手を叩きます。手を叩くのが「認知課題」です。
回数:30を数えるまで。

キャプチャ③.JPG

<認知症を予防する運動②>

足踏みをしながら野菜の名前をあげていきます。野菜の名前をあげるのが「認知課題」です。
時間:タイマーをセットし5分。

キャプチャ④.JPG

どちらの運動も「認知課題」がうまくいくのは脳への刺激が少ないことを意味するので「認知課題」を変えることも大切です。
例:①の場合、④の倍数で手を叩く、など。
  ②の場合、魚の名前をあげる、など。

取材協力:

ライフケア彩り

札幌市中央区南12条西8丁目3-25 アズーリガーデン128-2階

TEL:011-522-6440

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