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7月7日(水) 遠藤雅也
学生時代、浅草の花やしき遊園地が好きでした。デートにはちょいとマニアックな雰囲気でしたが、民家のすぐ脇をすり抜けていく小さなジェットコースター、臆病な私でもまったく怖くないお化け屋敷、なんだかよくわからない鏡の部屋・・・。チープ感漂う園内が微妙に郷愁を誘う、絶好のB級スポットでした。「北海道にはないのか、花やしき的なトコ・・・」と思っていたら、あるではないですか、小樽に。それは、「小樽公園こどもの国」です。まず我々を迎えてくれるのが、明らかに手書きのイラストの数々。聞けば、職員のオジサン(小樽市の公務員です)が時間をかけて描いたそうです。妙に味わい深いのですよ。遊具も渋い。やや危険な香りのするゴーカート(なんか遠心力に負けそうな気がするのです)、木製のグルグル周るコースターなどなど・・・。でも、まあ、極めつけはコレでしょう。職員の方も胸を張って「日本一小さいのでは?」と語る観覧車。胸を張るっていうのもへンですが、その高さはわずかに8メートル!アパートの2階程度ですな。しかし、しかし、驚くなかれ。いざ観覧車に乗りますと、眼下には小樽の海が広がり、ウィングベイの大観覧車もあるではないですか!つまり、山の上に公園があるので、実質的に高さ90メートル以上の観覧車と同じなのです。観覧車を上から見ることができる観覧車があったのかあ。スゲエぞ。とはいえ、ほとんど山のおかげなんですけどね・・・。他にも、「自由にエサをやっていいですよ」という動物園もあり、野菜のクズを持ってきた親子連れもちらほらいらっしゃいました。いやあ、和む空間でしたなあ。 |