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12月17日(金) 中添眞(報道デスク)
お酒を飲む機会が増える季節です。私の出勤は午前3時過ぎですので、忘年会も程ほどですが、けさのワンポイントはお酒の味が一層苦くなる話題を取り上げました。定率減税のニュースが先行しましたが、酒税も左党に限らず関心事です。今回の税制論議では、焦点となっていた第3のビールの増税は見送られました。それにしても今でもビールの税金はズッシリです。350ミリリットルのビールは、大体200円前後ですが、このうちおよそ78円が税金です。しかもこれは酒税だけ。更に消費税が加わります。
ビールに比べて、税金に関わる麦芽の量を減らして酒税を落とした、発泡酒の税は約47円、更に麦に頼らず、原料を他のものに変えてビールの味わいを残した、第3のビールの税は、本来のビールの3分の1以下の24円ほどです。これらのビールは、メーカーが知恵を絞って、ビール党にも納得できる味を開発した節税ビールと言えます。「家計のために、少しでも安いビールを選んでいます」という主婦の声もあがっています。今回これら節税ビールへの増税は見送られました。しかし「ホッと一息」とは言えないようです。来年は、複雑化している酒税を改める論議が続く見込みです。ビール、発泡酒、第3のビールが入る雑酒「これら酒税の税率を揃えよう」というものです。ビールの酒税は下げるが、発泡酒や雑酒の税率を上げて、ビール並にしようという動きです。つまりビールの値段は下がるが、発泡酒や第3のビールは価格が上がる可能性もあるということです。増税や定率減税の縮小で、負担は増えるばかり、ビールで一息つこうにも、ジョッキは重くなるばかりです。ニュース・ワンポイントも今年は残すところあと1回です。厳しい話しは泡と消して、良い話しで締めくくりたいところです。 |