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1月17日(月) 中添眞(報道デスク)
道内では6万7千人余りが成人を迎えました。祝いを受ける成人の数は、この先どんどん減って行きます。先進国はいずれも少子化に頭を悩ませていますが、とりわけ深刻なのはわが日本です。人口を維持するのに必要な出生率は2.08と言われています。日本は1.3を切りました。札幌は1.08(02年度)しかありません。現在1億3千万人近くいる人口は、再来年からついに減少に向かいます。
「産めよ増やせよ」といわれていた時代、理想の子供の数は5人とされていました。確かに「子どもを持つかどうかは、個人の考え」です。しかし子供は社会の財産でもあります。ただ、少子化で経済の活力が失われる。あるいは年金など公的資金が破綻する。などの経済原則のみで少子化を論じるのは好きではありません。
子供と一緒に過ごす空間は、掛け値なしに楽しいものです。そんな楽しさこそアピールするべきではないでしょうか。これは自分の子供だけに限りません。娘が通っていた幼稚園に行くたびに、たくさんの子供たちのやんちゃぶり、おしゃべりに顔がほころびました。子供たちに囲まれる仕事につきたいと思ったほどです。先週の遠藤商店で、笑いと健康についての御話しがありました。子供といると、自然に心がほぐれます。患っている人にとって、子供と接することは健康に役立つことだと思います。
出生率の増加を目指して、国は「エンゼルプラン」など様々な支援策を打ち出していますが、子供を愛でる気持ちがなければ、どんなプランも画に書いた餅です。
どの自治体も出生率が低下する中、わずかでも増加に転じている町があります。その町では、どのようにして子供たちが、子供たちを育てる家族が大切にされているのか、今年のテーマとしてニュースワンポイントで取材をしてお伝えしたいと思います。 |