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3月15日(火) 安藤こず恵
先日、久しぶりに会った父が私に言いました。「お父さんが死んでも、お墓も戒名もいらない。火葬して散骨してくれればいいから。」と。突然そんなことを言われて、私は驚くばかり。「まさか、悪い病気なのでは・・・」と思い、恐る恐る母に尋ねてみました。すると母は「いつ何があるかわからないからね〜」と、笑いながら話してくれました。二人姉妹の安藤家。跡取りはいません。末っ子の父にはお墓もなく、もしもの時に娘たちが困らないようにと、早くから夫婦で話し合っているのだというのです。「亡くなってからお金を使わせるのは嫌!」というのが、両親の考えなのだそうです。
お葬式にかかる費用なんて今まで考えたこともなかったのですが、調べてみると結構かかるものなんですね。日本消費者協会の調査では、全国平均で236万6千円!!私の貯金では足りません・・・。北海道の平均は186万2千円。それでも、かなりの額です。これは、一般的なお葬式で、祭壇やお布施から参列者への料理などの料金です。最低限の葬儀として火葬だけを希望する場合には、当然安くなります。必要なのは、棺の代金と火葬代のみ。棺はだいたい5万円くらいから。火葬代は自治体によって料金が決まっていて、1200円から2万5千円程度ですが、北海道では札幌市などの27市町村が無料にしているのだとか。お金をかけようと思えばいくらでもかけられるし、なるべく安くするなら最低で5万円程度。どれを選ぶのかはもちろん個人の自由です。それにしても、両親とこんな話をする年になったとは。微妙な気持ちです・・・。 |