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8月8日(月) 山田佳晴(報道デスク)
この夏、積丹にキャンプに行ってきた。学生時代に行ったきりだから、約20年ぶりの岬めぐりだ。積丹、恐るべし。この「二色ウニ丼」の旨さをどう表現したらいいのか。ウニ(赤)とウニ(白)のご飯の上の「二大政党」状態。「議席数」をきっかり半数ずつわけているように見えるが、人気の面からウニ(赤)が「与党」か。
それにしても20年前は、ウニ(赤)はバフンウニ、ウニ(白)はムラサキウニときちんと呼んでいたはずだが、いつから某ラーメン店の味噌ラーメンのような(赤)(白)扱いになったのか。「バフン」が今では政治的に正しくないのか。
泊まったのは町営のキャンプ場。よくある「どこにテントを張ってもいいですよ」という「無政府状態」ではなく、ひと張りぶんずつスペースに余裕をもってきちんと区画整理されているのがうれしい。
キャンプ場にちかい神威岬を海へと降りていく。160段ほどの山道の階段をてくてく歩いていく価値あり。こんなに澄み切った海水は北海道といえども滅多にないだろう。海の底までくっきりと見ることができる。
うっそうとした森がちかいためか、巨大アブや残虐スズメバチの襲撃もあり。まとわりつかれて閉口した。昔インドで取材中、ハチの大群に襲われ、全身を刺された苦い経験をもつだけに、自分にとってハチは天敵だ。次回からハチが攻撃の対象にしやすい黒っぽい服装は禁物だ。
一泊のキャンプを終え、町営の温泉施設「岬の湯 しゃこたん」へ。露天風呂の前に広がる水平線。絶景かな。はるか眼下に海水浴を楽しむひとたちを見ながら、生まれたままの姿(つい想像して気分を悪くした方、ごめんなさい)で腰に手をあて(あてる必然性はないのだが)太陽光線と日本海の潮風を浴びていると、爽快このうえない。たいていのことは許せるような気持ちになってくる。積丹、恐るべしである。 |