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1月27日(金) 遠藤雅也
久しぶりにプロ野球の話題を。楽天の野村新監督が、なんだか孤立無援状態になっているようでして・・・。まあ、あの方にはそんな事よくあるじゃん、とは思いますが、今回は支持したい気持ちです。話題のポイントは「パ・リーグの予告先発の廃止」です。野村監督は「廃止」を、その他ほとんどの監督は「現状どおり」と主張しているようなのです。確かに、予告先発には「ファンのため」という大きな理由があるのですが、質量ともに乏しい戦力の楽天にしてみれば、「楽天の先発は誰じゃろか?」と思わせるだけで、戦いの主導権を握れる可能性も出てきます。それに、コアな野球ファンである私には、「誰じゃろ?」と考えること自体が楽しいのです。それに、その他大勢のファンにしても、「ピッチャー誰?え?安藤(仮名)?そんじゃ、見ない!」なんてなりかねないのです。あ・・・それも、逆の意味でのファンサービスですなあ、無駄な時間は使わせないという。だいたい、「予告先発がいい!」なんて言っている監督は、「敵の動きを読む能力」に自信が無いんじゃないかなあ。自分の手の内をさらしても良いと言うのですから。手の内を見せないで戦うから面白いのに・・・。
武士道の美学は独特です。例えば、戦場でも。「やあやあ、我こそはHTBのエンドーなるぞ。刀を抜けええい!いざ尋常に勝負いたせい!!」って具合に、自ら名乗って相手の準備が整うのを待ってから戦う。でも、それは命のやり取りをしている状況でこそ生きる美学であって、野球は所詮エンターテインメントであり興行ですから。ウソ、演技、冗談なんでもありの方が、いいと思います。
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