北海道テレビ:HTB online 医TV

2020年12月02日14時03分

著者名:HTB医pedia編集部

【在宅医療】地域生活者が安心して暮らすための医療~夕張豊生会夕張市立診療所①

  

<今回のテーマ>

今日の医TVは夕張豊生会が指定管理者となり運営する夕張市立診療所の取り組みから「地域生活者が安心して暮らすための医療」について考えます。

<夕張市立診療所の取り組み>

2019年、夕張市立診療所は前沢政次先生の着任を機に総合診療科を設置しました。

<総合診療とは>

前沢政次先生:「総合診療という考え方は身体全体を見るということです。
その人がよりよく生きるために、「心の問題」、「身体の問題」、また「環境=生活」まで全体をきちんと見る総合診療医=ゲートキーパーという人がまずいます。
総合診療医が患者さんご本人やご家族と相談しながら、必要な部分について専門医療を受けるという、効率よく専門医を利用するという流れが求められる時代になってくるのではないかと思います」

<総合診療科と在宅診療>

夕張市立診療所では市内全域を対象に在宅医療も行っています。在宅医療をチームで支えています。医療・介護スタッフが参加してチームカンファランス(症例検討会)を定期的に実施しています。

<在宅医療に求められるものとは>

前沢政次先生「病気になったからといって簡単に生活を変えられないので、長年住み慣れた家で自分らしく暮らしながら、いかに病気と付き合っていくか、いかに治療を継続し病気を治していくかということはとても大切なことだと思います。
医者の仕事があり、看護の仕事があり、また介護福祉等の仕事があり、その境目を決めるのはなかなかは難しいことですので、最初からチーム全員で協力し合い、誰が今一番必要とされているのか、その時々の状態によって特に力を入れてサポートする方が変わるという形がいいのかなと考えています。
迅速に調整を図り、患者さんの期待に応えていければいいなと考えています」

次回の医TVは高齢化が進展する中で求められる医療について考えます。

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