<STORY>
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故郷を遠く離れ、都会で女優を目指している洋子。夫を秋サケ漁中の事故で亡くし、女手一つで苦労して育ててくれた母から逃げるように頑張ってきた。
ある日、一本の電話が洋子を忘れていたはずの故郷へと引き戻す。「母さんが倒れた…」。5年ぶりの里帰りで会った母は、重い病を抱えながらも母なりの一生懸命な日々を過ごしていた。出稼ぎのため長らく父親の不在が続いている片親の少女・渚と実の親子のように接し、引退間近の観光船船長は、そんな母にずっと心を寄せていた。母の病気が実は命に関わるものだとわかったとき、洋子は夢をかなえる切符を手に都会へと戻らなければならなかった。
故郷の匂いとからまった心の糸がほぐされてゆく中で、洋子は母への気持ちを、自分の中にある本当の想いとして理解していく…。
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牧村洋子(30歳)
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故郷を離れ、女優を目指している
<夏川結衣>
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牧村沖子(58歳)
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洋子の母。ウトロの食堂を一人で切り盛りする
<倍賞千恵子>
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大熊吾郎(59歳)
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引退間近の観光船船長。沖子に想いを寄せる
< 上條恒彦>

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安藤 渚(17歳)
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沖子を母と慕う、しっかりものの高校2年生
<蒼井優> 
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