8月1日(月)
1日に必要な水の量は?
監修:北海道医師会副会長/長瀬内科医院 長瀬 清 医院長
最近の健康ブームやダイエット目的で水≠たくさん飲んでいませんか?
汗や尿などで排出した分、もちろん水分を摂らなければなりませんが、実は水の飲みすぎにも注意が必要なんです。
夏は水分補給≠細めに摂らなければいけない季節です。
今日は、一日に必要な水の量を考えてみます。
成人が1日に必要な水分量は、およそ2.5リットルといわれています。
しかし、水分は食べ物に含まれていたり、体から作られたりする分量があるので、飲むことで補給すべき水の量は「およそ1.3リットル」。
これ以上はちょっと飲みすぎかも・・・・。 ただし夏など汗を多くかいたり、下痢、嘔吐などの後は排出量が多くなる為、1.3リットル以上水分補給をする必要があります。
水分を摂りすぎると、
体のむくみ、だるさ、頭痛、嘔吐、下痢、冷え性など体にさまざまな異常を引き起こします。
また水分補給を「水」だけに頼るという方は要注意です。
水だけを飲み続けると「水中毒」という病気になる恐れがあります。
水中毒(みずちゅうどく)とは
水を大量に飲むと、体内にあるナトリウム(塩分)が薄まり、水を吸収する性質の細胞が水分を吸収しすぎてどんどん膨らみ、体内の細胞バランスがくずれてしまうのです。これが「水中毒」です。
症 状
せん妄(意識障害)、ケイレン、昏睡→死亡〜水中毒にかかると死亡率10〜50%
水中毒の発症率そのものは非常に低いですが、くれぐれも水だけの摂取は控えた方が言いと思います。水分を多めに補給する時は、お茶やスポーツドリンクなどを織り交ぜて飲むと良いでしょう。
<正しい水の飲み方>
タイミング
(1)朝起きてすぐ
(2)食事の前
(3)夜寝る前 に飲むのがいいでしょう。
飲 み 方
1日6〜7回に分け、約1.3リットルの水分補給
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