北海道テレビ:HTB online 医TV

2017年07月27日19時20分

著者名:HTB医pedia編集部

不整脈の患者さんの診断精度を向上 ~MRI対応ペースメーカー~

  

不整脈でペースメーカーを入れている方は、これまでMRI検査を受けることができず、様々な病気の診断に影響してきました。しかし、一定の条件下でMRI対応のペースメーカーが開発され、保険適用で使用できるようになりました。
心臓は電気信号によって一定のリズムで収縮と拡張を繰り返し、全身に血液を送っています。不整脈とはこの電気信号に異常が生じて一定のリズムで収縮と拡張を繰り返すことができないものをいいます。不整脈には期外収縮(瞬間的に脈が飛ぶ)、徐脈(脈が遅い)、頻脈(脈が速い)の3つに大別され、主に徐脈の不整脈に対してはペースメーカーによる治療を行います。しかし、従来のペースメーカーは磁気などを受けると機械が破損してしまうことから、MRI検査を受けることができませんでした。
骨・関節疾患や、脳血管疾患、がんなどにおいて、磁気を利用したMRI検査は大変重要で、MRIに対応したペースメーカーの開発が求められていました。そのニーズに応えて、MRIの検査装置などに一定の条件が設けられていますが、MRI対応のペースメーカーが保険適用で利用できるようになりました。

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