北海道テレビ:HTB online 医TV

2018年12月17日15時21分

著者名:HTB医pedia編集部

「高血圧」⑤ ~血圧と脈拍管理の重要性について考える~

  

<今回のテーマ>

今回は、血圧の数値を注視し、関心が低くなりがちな脈拍です。脈拍は生活習慣病に起因した不整脈等の疾患のチェックには不可欠であり、脈が速くても遅くても疾患が背景にあると推測されます。脈拍異常の原因と対応等について「特定非営利活動法人 日本高血圧協会」の島本和明理事長にお話しを伺いました。


<高血圧とは>

血圧というのは、心臓から血液が全身に流れる時、血管を内側からかかる圧力のことを血圧と言います。
家庭で測定した血圧で上が135、下が85以上が高血圧となります。病院に行くと血圧はストレスで上がりますので上の血圧が140、下の血圧90以上が高血圧と定義されています。


<脈拍とは>

家庭血圧計で測った時は、必ず上と下の血圧と並んで脈拍が出てきます。不整脈がない場合には脈拍=心拍数と考えてください。
一般に安静時で1分間に60~70が普通です。脈拍が多い方は、ストレスが多いために上がっているか、心臓が悪いために上がっているかのいずれかの可能性が高いです。
東北大学の疫学の研究では、安静時の脈拍数が70を超えている方は、そうでない方よりも脳卒中や心臓病が多いということが明らかにされています。


<脈が速い病気で注意が必要なものとは>

脈が速い病気は、最近特に高齢者が増えています。年齢が上がると心房細動という病気が増えてくることもわかっています。この場合脈が速くなると同時に心臓の打ち方がバラバラになっていく、また動悸・ドキドキというのも出てきます。


<脈拍チェックのポイント>

ぜひ血圧を測った時は、上下の血圧だけでなく脈拍にも注意をして、これが遅すぎても病気、早すぎても病気気ということに注意してください。


オムロンヘルスケアが行った医師患者調査によれば、血圧を意識して欲しい記事を12月から2月の寒い季節としています。冬はヒートショックで脳卒中や心筋梗塞などを起こしやすいので血圧と脈拍のチェックを心がけてください。
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