北海道テレビ:HTB online 医TV

2018年06月01日18時43分

著者名:HTB医pedia編集部

~こころの病気と注意すべき症状③「睡眠障害」~

  

<今回のテーマ>

今回のテーマは、身近な「睡眠障害」にスポットをあてます。「睡眠障害」は、こころの病気であるうつ病や、躁うつ病(双極性障害)、不安障害の他、最近では体内時計の乱れが起因して起こることが多いようです。今回は、その病態や、治療薬である睡眠導入剤の服用の注意点等について、「しもでメンタルクリニック 下出道弘医師」にお話を伺いました。


<睡眠障害の分類>

① 入眠障害/なかなか寝付けない
② 中途覚醒/夜中に何度も目が覚める
③ 熟睡障害/熟睡感が得られない
④ 早朝覚醒/眠りたいのに朝早くに目が覚める

<睡眠障害を引き起こす原因>

【心の病気】

・うつ病
・双極性障害(躁うつ病)
・不安障害 など

【体内時計の乱れ】

・睡眠前にスマートフォンなどを長時間見ていると、メラトニンが分泌されず、体が睡眠モードに入れない。

<睡眠障害を改善するために>

〇生活リズムを崩さない(規則的な生活)
〇生活習慣などの改善によって効果が得られない場合
・医療機関を受診し睡眠障害の原因を特定
・医師の指導のもと睡眠導入剤を服用し定期的に経過を観察

慢性的な不眠や睡眠不足は、うつ病などの心の病気だけでなく、糖尿病や高血圧症などの生活習慣病のリスクを高めてしまいます。
医療機関を受診し、適切な治療を受けることが大切です。

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