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天候は晴れ。気温も20℃以上、絶好のロケ日和だ。10日からはじまった撮影は、順調にすすみ、この日でちょうど折り返し地点。 取材は、坂の上に建つ聖マリア教会で、クライマックス間際のシーンからスタート。午後2時過ぎ、現場に到着すると、ちょうど次郎(水橋研二)と聡子(北川智子)が重厚な佇まいの建物をバックに、招待客から祝福をうけているところだった。 水橋さんのグレーのタキシード姿もかっこいいけれど、人々の視線を集めるのは、やはりウェディングドレス姿の北川さん。髪をアップにまとめた北川さんは、ノースリーブのドレスをキュートに着こなして、まるでホンモノの花嫁さんのよう。ウエストから広がった、ふんわりとしたラインのドレスは、清楚な雰囲気で、ホワイトローズのブーケがよく似合う。新郎新婦役の2人は、緊張した面持ちだけれど、時折自然なスマイルも見せ、この日のロケを楽しんでいるようだった。 |
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この後、スチール撮影のため、教会の前で花婿の父・渡部に扮する小林薫さん、別
れた妻・永島暎子さん、脚本を手がけ、みずからも主人公の義理の父親役で出演する岩松了さん(ファブリーズのCMではお父さん役)も加わっての撮影。5人が並ぶと、改めて豪華なキャスティングであることを認識する。 |
午後7時過ぎ、湯の川グランドホテル・レインボーの間で行われた記者発表の印象を一言で表すと、「熱気!」の一言に尽きる。
四宮プロデューサー(以下、四宮P)や多田監督からドラマの趣旨説明に続いて出演者の紹介、とここまでは定石通
り。しかし、東京から来た記者が、「水橋さん、北川さん、今日の結婚式のシーンについての感想をお聞かせください」と口火を切ると、次から次へと質問がとまらない。「この作品への抱負を皆さんから一言ずつ」「役作りで難しいと感じたところは?」「函館の街で行ってみたい所は?」等々その内容はさまざま。質問はもちろん制作サイドにも及び、四宮Pが作品について熱く語る一幕も。
また、「地方局がドラマを制作することについて」意見を求められた小林さんが、「良い作品であれば、中央も地方も関係ありません」ときっぱりと言い切ったのも印象的だった。
しかし、実は、私も質問は幾つか考えてはいたものの、時間切れ。隣席の地元紙記者が、「函館の町の印象について、お一人ずつ…」これがファイナル・クエスチョン。「函館は夏競馬で何度か訪れていますが、観光スポットは実はよく知りません。いずれお姉ちゃんとまわりたいものです」これが会場を笑いに包んだ小林さんのファイナルアンサー。 |
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