北海道テレビ:HTB online 医TV

2017年08月29日11時07分

著者名:HTB医pedia編集部

ロコモティブシンドローム」を予防!乳製品と運動

  

「ロコモティブシンドローム」(運動器症候群、通称ロコモ)とは、骨や関節、筋肉など運動器の衰えが原因で、歩行や立ち座りなどの日常生活に障害を来し、「要支援」・「要介護」となるリスクが高い状態を言います。現在では、予備軍の方々も合わせて、40歳以上の方々の約8割の方々が、「ロコモティブシンドローム」に罹っていると推計されています。
「ロコモティブシンドローム」の食生活上の予防としては、「高たんぱく」で「カルシウム」の多いものが、骨や筋肉に良いとされ、身近なものとしては、「牛乳」・「乳製品」の摂取が一番効率的と考えられています。
日本人の一日あたりの牛乳の必要摂取量は、「600ml」とされており、通常の大きさのコップ3杯を飲めば、十分な摂取量となります。
牛乳の中のタンパク質には、体内では合成されず、食物から補給しなければならない「必須アミノ酸」が多く含まれていて、この「必須アミノ酸」が、筋肉の分解を抑制して、筋肉を強くする働きがあります。
また、「ロコモティブシンドローム」の運動による予防は、「体のバランス能力」を維持して、「筋肉」を蓄えていくことがポイントになります。「体のバランス能力」を維持する簡単な運動としては、「片足立ち」が挙げられ、また「筋肉」を蓄える簡単な運動としては、太ももの筋肉を鍛えることが出来る「スクワット」が効果的です。このような運動後30分以内にコップ1杯(200ml)の「牛乳」を飲めば、「必須アミノ酸」が効率よく筋肉を吸収され、筋肉を強くさせる効果が有ると同時に、汗をかきやすくなる為、「熱中症」の予防にもなります。
総じて「ロコモティブシンドローム」の予防には、「適度な運動」・「バランスの良い食生活」・「1日=コップ1杯の牛乳」というのが、非常に有効です。

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