北海道テレビ:HTB online 医TV

2017年08月29日10時55分

著者名:HTB医pedia編集部

「認知症」のリスクを下げる!乳製品と運動

  

記憶力や判断力の低下等により、自分の役割を果たす能力や日常生活を送る能力が低下して、生活に支障をきたす状態を「認知症」と呼びます。
「認知症」の分類としては、「アルツハイマー型認知症」が最も多く、次に「血管性認知症」・「レビー小体型認知症」と続きます。
厚生労働省の研究によりますと、2012年の段階で、65歳以上の高齢者のうち、約460万人の方々が「認知症」を患っており、「軽度認知障害」と言われる「認知症予備軍」の方々も約400万にも上ると言われています。
また、「介護」が必要となった原因としても、「認知症」が、「脳血管疾患」に続き、次に多い、要因疾患となっています。
「認知症」の予防は、近年の疫学調査の結果によりますと、バランスの良い食生活に加えて、「牛乳・乳製品」の摂取が多いほうが、「アルツハイマー型認知症」・「血管性認知症」の発症リスクを低くするという研究結果を出ています。これは、「牛乳・乳製品」が「認知症」に対して、"防御作用"が有ると考えられている為で、総じて、食事が単調になりがちな「認知症予備軍」の方々には、毎日1杯(200ml)の牛乳の摂取が、「認知症」予防に繋がると考えられています。
また、最近では、効果が認められている「認知症」予防の運動として、足を使ったステップによる「有酸素運動」と、頭で数字を数えながら、拍手するなど、「課題を解くなどの脳の体操」を組み合わせた「コグニサイズ」も注目されています。

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