北海道テレビ:HTB online 医TV

2017年07月26日20時11分

著者名:HTB医pedia編集部

脳卒中について考える~発症から治療開始までの時間が後遺症を軽減~

  

「脳卒中」は、日本人の死亡原因の第4位で、「脳卒中」による、麻痺や言語障害などの後遺症は、従来の生活を一変させ、生活の質を大きく低下させます。

「脳卒中」は、脳血管に起こる「脳梗塞」「脳出血」「くも膜下出血」を総称したものをいい、現在は「脳梗塞」が、「脳卒中」の約70%を占めています。近来、「脳卒中」による死亡者数が減少しているのですが、その背景には、危険因子といわれる高血圧や糖尿病などの生活習慣病の医学的管理が充実したことと併せて、新たな治療法の開発が挙げられます。
特に、「脳梗塞」に関しては、発症後4~5時間以内に限られた治療としての、「tPA」といわれる「血栓溶解療法」や、発症後8時間以内のカテーテル(管)による「血栓回収療法」など、一刻も早い早い治療開始により、治療成績を格段に向上させ、後遺症も軽減させています。

麻痺、言語障害、激しい頭痛、意識消失など「脳卒中」を疑う症状が見られた場合は早急に、救急を要請し、脳卒中ケアユニット(SCU)が開設されている医療機関に搬送を依頼することが大切です。

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