北海道テレビ:HTB online 医TV

2020年06月12日16時02分

著者名:HTB医pedia編集部

高血圧を予防する「酢」の可能性

  

<今回のテーマ>

今回の「医TV」は高血圧を予防する酢の可能性について、日本医療大学総長の島本和明先生にお話を伺います。

<高血圧とは>

血圧とは心臓から血液が押し出されるときに血管にかかる圧力です。
家で測る家庭血圧では収縮期血圧135-拡張期血圧85以上が高血圧です。
しかし、収縮期血圧125-拡張期血圧75以上からも高値血圧といって注意を要する血圧値です。

<高血圧の原因>

高血圧の原因は半分以上が遺伝です。
それに加えて、食塩の摂り過ぎ・ストレス・肥満などが関係すると言われています。
高血圧が怖いのは、長く続くことによって動脈硬化が知らないうちに進展して突然脳卒中や心筋梗塞を引き起こすことであり、サイレントキラーとも言われています。
また日本で高血圧の患者さんは4,300万人と言われており、50歳以上では2人に1人が高血圧です。

<血圧と塩分摂取量の関係>

高血圧の予防は生活習慣の改善、特に減塩が最も重要なポイントになります。
日本における摂取基準は男性で7.5g 女性で6.5g未満となっています。
しかし実際には男性11グラム、女性で9.3グラムも摂っています。

<減塩のポイント>

また高血圧学会では血圧の高い方には6グラム未満の減塩を勧めています。
実際高血圧は塩分摂取量が多い東日本に多くて塩分摂取量の少ない西日本では少ない傾向があります。
この両者の違いは食事における酢とだしの使い方です。
特に酢は血管を開くアデノシンという物質を体で作ることが知られています。
酢には醸造酢、あるいは柑橘類と合わせたポン酢、さらにポン酢に醤油やだしを加えたポン酢しょうゆなど多くの製品があります。
これらを上手に使って美味しく減塩、それによって血圧を下げるということを皆さんに是非目指していただきたいと思います。

<高血圧予防のために>

毎年5月17日は高血圧の日です。
家庭での血圧測定を習慣化し高血圧を予防する食生活の減塩に取り組みましょう。

取材協力:
日本医療大学
札幌市清田区真栄434-1アンデルセン福祉村
TEL 011-885-7711
https://www.nihoniryo-c.ac.jp/about/

日本高血圧学会
http://www.ketsuatsu.net/index.html

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