北海道テレビ:HTB online 医TV

2020年12月07日17時16分

著者名:HTB医pedia編集部

特集企画~冬に増加する「ヒートショック」を予防するために!!『血圧管理と減塩』の大切さについて考える

  

<今回のテーマ>

今回の「医TV」は冬に増加するヒートショックを予防するための血圧管理と減塩の大切さについて、日本医療大学総長 島本和明さんにお話しを伺いました。

<ヒートショックとは>

急激な温度差により血圧が大きく変動して、失神や脳梗塞・心筋梗塞を起こす状態のことです。特に冬場に多く、暖かい居間では血圧が低めになっていて、寒い浴室に入ると血圧が上がる、湯舟に入るとまた血圧が下がる、このように短い時間で急激に血圧が上がったり下がったりと変動した時になりやすいと言われています。

<ヒートショックの危険性が高い人とは>

ヒートショックに関連する入浴中の突然死は、2011年には東京都で1万7000人との報告があり、そのうち約83%は高齢者です。ヒートショックになりやすい方は高齢者で特に高血圧を持っている方ということですから、やはり血管の病気、動脈硬化が原因であるといえると思います。

<ヒートショックを予防するためには>

普段から血圧を正常に管理しておくことが、ヒートショックを予防するためにとても重要になります。
高血圧を予防するため、また治療するためには、血圧の薬を服用しているかどうかに関係なく、食生活を改善すること、特に減塩が最も重要になります。
日本人は。塩分を調味料、特に醤油から一番多く摂取しています。そうしたことからいかに醤油から摂る塩分を減らしていくかが重要です。そのためには減塩醤油や、醤油に出汁や柑橘類や酢を入れたポン酢のような調味料を上手に使って美味しく減塩して、血圧を管理しヒートショックを予防していく、ということが重要になります。

ヒートショックを予防するためには、毎日の減塩などとともに温度変化の少ない生活環境をつくることが大切です。

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