北海道テレビ:HTB online 医TV

2018年12月06日14時37分

著者名:HTB医pedia編集部

「医療のミカタ」 ダイエットで高血圧が劇的改善!?

  

<今回のテーマ>

「血液が血管を押す力」のことを血圧といいます。気づかないうちに静かに命を脅かす高血圧について日本高血圧学会元理事長で日本医療大学の島本和明総長にお話を伺いました。

<高血圧の現状>

高血圧の人は全国で4300万人と推計されています。65歳以上の高齢者では半数以上が高血圧ですが、血圧は30代から上がり始めるので若い世代も他人事ではありません。

<高血圧と動脈硬化の関係性>

血圧が上がって症状が出るまでは、早くて10年、あるいは20~30年かかって初めて症状が出てくるので、高血圧はサイレントキラーといわれています。
悪化すれば突然脳梗塞や心筋梗塞の合併症を引き起こすこともあり、その最大の要因は「動脈硬化」です。普段私たちの体は、心臓が血液を押し出したとき、血液のおよそ40%が太い動脈にたまります。そして動脈が元に戻る力で、末端の血管に血液が届くのです。しかし硬くなった動脈は血液を送り出す力を失い、心臓が自分の力で末端まで血液を運ぼうとして、血圧が上がります。血圧上昇と動脈硬化は悪循環を作っていることになります。
血圧が上がると、血管の壁のなかにコレステロールが入りやすくなります。コレステロールの脂が血管の内側で蓄積することで動脈は狭くなり、そこが傷つけば、血の塊=血栓ができ、血管が詰まってしまうのです。

<高血圧予防の重要性>

血管がガチガチの状態になる前に治療をすることで、将来心臓や血管などの病気から命を守ることも出来るので、一番重要となります。

<とまこまい北星クリニック>

治療は薬によるものだけではありません。
とまこまい北星クリニックでは、保険診療で生活習慣の改善やダイエットができるヘルスプロモーション外来を設置しています。毎日の食事を記録し、月に一度医師からアドバイスを受けます。
体重が3%減るだけでも血圧が5~10は下がるという結果が出ているので、食事療法だけで体重を減らし、血圧も下げ、薬を減らしていく治療を行っています。

<仮面高血圧>

病院や検診などでは血圧が高くないのに、勤務先や家庭で血圧が高い状態のことで、普通の高血圧よりも気づきづらく、危険度が高いということです。
血圧を測るという習慣を身につけ、普段から自分の血圧を知ることが大切です。
HTBでは「血圧はかりっこ」キャンペーンを展開してます。是非チェックしてみてください。