北海道テレビ:HTB online 医TV

2017年07月26日20時31分

著者名:HTB医pedia編集部

日本人のがんによる死亡原因の第1位~肺がんの診断と治療~

  

「肺がん」は、日本人のがんによる死亡原因の第一位であり、その主な原因には喫煙がありますが、昨今の禁煙が進む中においても「肺がん」と診断される患者は増加の傾向にあります。

「肺がん」は、早期には自覚症状がなく、咳やたん等の症状で医療機関を受診した際には、進行がんと診断されることは珍しいことではありません。「肺がん」はがん細胞の組織型によって、小細胞肺がんと非小細胞肺がんに大別され、肺の入口に近い気管支=「肺門部」に起こるものと、気管支の末梢から細胞のある肺の奥の部分=「肺野」に起こるものがあります。「肺門部」に起こる早期の「肺がん」は胸部レントゲンでは、心臓や肋骨の陰で映らないことが多くの例に見られます。「肺がん」の早期発見には、死角のない「CT検査」が重要です。また「肺がん」は進行がんとして発見された場合は、手術の適応とはなりませんが、「化学療法」と「放射線療法」を併用した治療で、「がん」のコントロールが可能です。最近では従来の抗がん剤と共に、「分子標的治療薬」を併用することで治療成果は格段に向上しています。

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