北海道テレビ:HTB online 医TV

2017年07月26日20時35分

著者名:HTB医pedia編集部

排便時の出血~痔と大腸がんについて~

  

排便時の出血は「痔」の症状でもありますが「大腸がんの」症状でもあります。しかし、多くの方が、排便時の出血を「痔」と思い込む傾向にあるといいます。

痔には「切れ痔」「いぼ痔」「痔ろう」があり、日本人の3人に一人が罹患していると推計されています。痔の中では「いぼ痔」が最も多く、座り仕事が多い方や、重いものを持ち上げる仕事の方、排便習慣として排便時の強いいきみや、便秘や下痢などによって、肛門のクッションに負担がかかることによって起こります。特徴的な症状は排便時の出血ですが、出血症状がある場合には痔の診断のための肛門鏡検査だけではなく大腸内視鏡検査を行い大腸ポリープやがん等を精査したうえで治療を行うことが大切です。「いぼ痔」に対する治療は、脱出した痔核(いぼ痔)に硬化剤を注射して縮小する方法や、脱出した痔核を肛門から切除する手術などを組み合わせて行います。

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