北海道テレビ:HTB online 医TV

2017年07月27日19時29分

著者名:HTB医pedia編集部

~免疫機能を利用したがん治療~

  

がんに対する治療は「外科的治療」「放射線治療」「化学療法」を集学的に組み合わせて行ってきましたが、がんの発症において免疫の低下が関係していることから、免疫機能を高めることでがん細胞を攻撃し、退縮させようとする「免疫細胞治療」が、第四の選択肢として注目を集めています。
人間の体は約60兆個の細胞で作られ、そのうち毎日約5000個の細胞ががん細胞に変化していますが免疫細胞の働きでがん細胞の増殖を抑えています。しかし、疲労やストレス、日常の悪しき生活習慣などが原因して、免疫細胞の働きが低下したときにがん細胞は一気に増殖します。
免疫細胞治療は、がん患者さんの血液を採取し、その中からがんに対する免疫の働きを担う細胞を取り出して、増殖・強化します。それを患者さんの体内に戻すことで、がん細胞を攻撃する力を高めます。免疫細胞治療は、集学的治療と組み合わせて行なうことで、効果が高くなると考えられています。
尚、免疫細胞治療は自由診療であり、保険の適用はありません。また、同一病院で保険診療との混合診療も行えませんので、現在治療を受けている主治医と相談することが必要になります。

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