みなさんの悩みのたね腰痛。　東京大学医学部付属病院 特任教授 松平 浩先生に解説をいただき、腰痛の意外な事実、新常識に迫ります。 厚生労働省の平成25年の国民生活基礎調査で男女ともに多くの人が「腰痛」に悩まされています。　その原因には 3つのポイントがありました。
ポイント
①背骨に溜まる腰痛　ポイント
②筋(肉)に溜まる腰痛　ポイント
③ストレスで溜まる腰痛　　　　・心理的ストレス→脳機能の不具合→心身の不調→ネガティブ思考による不活動→痛みの過敏化(悪循環)　　　　
対処法の意外な新事実　コルセット依存は要注意 ! 安静にしすぎは衰えに ! 悪い姿勢でも大丈夫 !
【これだけ体操】
・足は平行に肩幅より少し広めに開きリラックスして立つ
・両手をベルトより下お尻にあて指は下向きにそろえる
・息を吐きながら骨盤を押し出すように上体をゆつくり後ろへ反らし3秒間キープ
・膝を曲げずアゴを引き骨盤を前に押し出すことがポイント
腰痛の治療には3秒間10回　予防には3秒間1～2回でOK
(お尻から太ももにかけて痛み・しびれが出る場合は体操を中止してください)
【これだけ体操】横バージョン
・足元がすべらない場所で手の平から肘までを肩の高さの位置で壁につける
・両足を最初の位置より2倍ほど離れた位置に置き手を腰に当てる
・息を吐きながら腰をゆっくりと真横に押し曲げ5秒キープ
・指は横向きに置き骨盤を横へ押し込むようにする　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
※ (お尻から太ももにかけて痛み・しびれが出る場合は体操を中止してください)
【これだけコア運動】
・仰向けに寝て、軽く足を開き、膝を立てる
・その状態のままゆっくりと腰を浮かせる
・腰を浮かせた状態で片方の足をもう一方の膝の上に乗せ10～30秒間キープ
・乗せた足のくるぶしで膝を押すイメージがポイント
・左右のバランスを整えるため反対の足でも同じことをしましょう
※ (お尻から太ももにかけて痛み・しびれが出る場合は体操を中止してください)
腰痛は特に高齢になると様々な病気にも繋がります。なるべく姿勢よく早歩きをすると、認知症・がんの予防・健康長寿に繋がります。多少痛くても、怖がらず動いてみることが重要です。