北海道テレビ:HTB online 医TV

2018年11月16日17時11分

著者名:HTB医pedia編集部

~「認知症」②住み慣れた地域で認知症と上手に付き合うために~

  

<今回のテーマ>
今回は、少子高齢化が進む中、認知症患者を、地域全体で見守っていく「地域包括ケア」について、「砂川モデル」として全国的に注目を集める中空知地域を例に、その取組みをご紹介します。


<地域包括ケアシステムの重要性>
少子高齢化に伴って、2012年では7人に一人だった認知症が、2025年では5人に一人になると推定されている以上、認知症の介護には、高齢化問題がこの先ついて回ります。そういった場合、家族だけではなかなか支えられず、地域として見守ってあげるシステムの構築が非常に大切になります。
【地域包括ケアシステム】
医療、介護、予防、生活支援が一体的に提供され、地域全体で「見守る」システム


<注目を集める"砂川モデル"とは>
中空知地域では高齢化が進む中で地域住民も参加した認知症への取り組みが全国的に"砂川モデル"として注目を集めています
■NPO法人 中空知・地域で認知症を支える会 理事長 内海久美子さん
『高齢化社会において、認知症と共に生きることは、医療の限界を超えています。薬を出せばいいという問題でもなく、医療だけではなくて、介護と同時に「生活を支える」という視点がとても大切です』
~砂川モデル~
①市民のボランティア団体の「ポッケ」の活動
【主な活動内容(有償)】
・受診の付き添い
・話し相手
・見守り
②行政と医療・介護などがインターネットで情報を共有する「砂川みまもリンク」の運用
【主な連携機関】
・砂川市立病院
・かかりつけ医
・調剤薬局
・地域包括支援センター
・中空知地域 各自治体
中空知地域では、「認知症」の地域住民に対する啓発活動等によって、早期の段階での受診者が増加し、介護関係の人たちにとっては、毎日のケアの質の向上に役立っています。


<認知症患者が増加するなかで>
少子高齢化が進む日本では、認知症の患者さんを医師、看護師だけでなく、他職種の人が加わって、地域が一体となってケアできるような社会を創り上げていくことが、非常に重要です。

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