北海道テレビ:HTB online 医TV

2017年12月20日19時01分

著者名:HTB医pedia編集部

シニアのミカタ 花粉症でお悩みの方へ#1

  

北海道では、「シラカバ花粉」が一番多い為、花粉症の原因を「シラカバ花粉」だけと考えがちですが、「シラカバ」の花粉が飛ぶ前に、「ハンノキ」の花粉も飛散しています。「ハンノキ」は全国的に分布してますが、北海道は特に多く見られ、「シラカバ」と同じ「カバノキ科」の植物です。
「シラカバ」の花粉は、4月中旬から5月にかけて飛散するのに対して、「ハンノキ」の花粉は、3月中旬(早い年は2月下旬)から4月中旬まで、「シラカバ」の花粉と入れ替わるように飛散します。
「ハンノキ」の花粉による花粉症の症状は、「シラカバ」の花粉による症状と全く同じで、「シラカバ」による花粉症に罹っている人は、同時に、「ハンノキ」による花粉症に罹る可能性も高いことから、結果的に、「ハンノキ」と「シラカバ」の花粉の入れ替わりにより、花粉症を長く患うことになります。
花粉症は、「元々のアレルギー」、「食生活の問題」、「生活環境の問題」に、「花粉」が加わることで、カラダが耐え切れなくなり発症します。以前は「幼児、高齢者は花粉症にならない」とされていましたが、今や、「幼児」「高齢者」を問わず、年齢に関係なく発症するようになってきています。
花粉症の症状のうち、くしゃみ、鼻水、咳といった一般的な症状以上に、最も注意しなくてはいけない症状として、「口腔アレルギー症候群」という、果実や生野菜を食べたあと、唇、舌、口の中、喉に、「かゆみ」、「しびれ」、「むくみ」等が起こる症状があり、「食べ物アレルギー」になる可能性も高まります。また、花粉症との合併症として、「咳ぜんそく」の人が花粉症になり、花粉症をそのまま4~5年治療せず、放置した場合、「気管支ぜんそく」になる、ということもあります。
花粉症は、症状が出る前、あるいは症状が出てすぐに、「内科」「耳鼻科」「アレルギー科」に行き、「点鼻薬」「飲み薬」を処方されることで、症状は改善、緩和されていきます。