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2017年12月21日15時54分

著者名:HTB医pedia編集部

シニアのミカタ 天気の変化で痛みが! 「天気痛」♯1

  

天気の変化など天気の影響で、痛みを感じるという方は、全国で約1000万人にのぼるといわれています。 ここ数年北海道では天候が不安定に成っているところから、北海道でも体の不調を訴える人の数は増えてきていると予測されています。 今回は、日本で唯一天気痛外来を開設している 愛知医科大学  客員教授 医師・医学博士 佐藤 純先生に解説していただきます。

【天気痛とは】
天気の変化によって、頭痛・肩こり・関節痛などが起こり、放っておくと「うつ病」「不眠症」のおそれがあります。 (天気痛は、病名ではなく天気によって古傷が悪化するような痛みや、神経過敏、繊細な人が影響を受ける症状)
【あなたも天気痛チェックポイント】
・雨が降りそうだとわかる
・季節の変わり目に体調を崩す
・冷え性
・乗り物酔いしやすい
・耳鳴りがしやすい耳抜きが苦手
・事故やスポーツでけがをした
・ストレスが多い
(5つ以上当てはまると要注意)
【天気痛の原因は耳と気圧】
天気が崩れると気圧が下がる → 内耳のリンパ液が膨張する → 体が傾いていないのに傾いていると誤認 → 脳がパニック → 交感神経を刺激 → 痛みの神経を刺激 → 痛みが発生
【天気痛の改善に効果 耳ストレッチ】
① 耳を上・横・下に5秒ずつ引っ張る
② 耳をゆつくり5回ずつ前後に回す
③ 耳を折りたたんで5秒間キープ
④ 耳を手の平で覆い5回ずつ前後にまわす
(朝昼晩1日3回痛くない範囲で行って下さい) 気圧を感じるセンサーが耳にありますので、そこが感じ無くなれば古傷などが痛まなくなります。
【天気痛の改善に効果 首ストレッチ】
① アゴの下に手を置き斜め上におよそ30秒上げる 絶対に息を止めず首に意識を集中する
② 左右にゆつくりとひねる
③ 右手を頭の左側にのせゆっくりと引っ張る
④ 左手を頭の右側にのせゆっくりと引っ張る
(10回1セットを毎日行うと良い)
毎日続けると首のストレッチだけではなく内耳のストレッチ(耳のストレッチ)と同じような効果が得られので続けてください。