2018年05月08日15時21分
原因が特定できない症状がみられる「更年期」について考える
<今回のテーマ>
今回は、原因が特定できない症状がみられる更年期について、よくある症状や診断方法、症状緩和の治療方法について、「はやしたくみ女性クリニック 林巧医師」にお話を伺いました。<更年期とは>
日本人女性の平均閉経年齢は50.5歳で、だいたいその前後5年間を更年期と定義されています。女性ホルモンは大きく分けて、卵巣ホルモンに2種類のホルモンがあり、更年期に関与しているのはエストロゲンの低下です
【更年期の症状】
・ホットフラッシュ(発汗、ほてり、のぼせなど)・心の症状(イライラ、抑うつ感、不眠など)
・体の症状(動悸、息切れ、頭痛、めまい、肩こり、皮膚の乾燥など)
【更年期の診断】
血液中の女性ホルモン(エストラジオールなど)の量を測定し、卵巣の機能がある程度保たれているのかを測定することができます。【更年期の薬物療法】
・ホルモン補充療法・漢方薬
・精神安定薬、抗不安薬、睡眠薬
それぞれの患者様のニーズに合わせてチョイスしていくことが可能です。
■林巧先生
「ホルモン補充療法にはがんの発症リスクが上がるということを心配される方は多くいますが、エストロゲンというものを20年間投与しても、 乳がんのリスクがさほど変わりない、黄体ホルモンとエストロゲンというものを一緒に使うと、子宮体がんというもののリスクを下げることができるということが知られています。怖がって使わないというよりは、具合の悪い所を自覚しているのであれば、ぜひ相談に来てほしいと思います。」


