2018年05月12日15時31分
更年期が起因する生活習慣病
<今回のテーマ>
今回は、更年期が起因する動脈硬化と生活習慣病について、そのメカニズムや診断方法、予防方法について、「はやしたくみ女性クリニック 林巧医師」にお話を伺いました。<更年期と動脈硬化、生活習慣病の関係>
卵巣から分泌される女性ホルモン(エストロゲン)が低下することで→コレステロール値が上がる
→動脈硬化につながる
→高血圧、糖尿病、脂質異常症につながる
<更年期に増加する生活習慣病に対応するには>
女性ホルモンが下がってくるひとつの目安は生理不順があるかないか。生理不順があり、自分の年齢が40代中盤に差し掛かってきた場合には特定健診呼ばれるメタボチェックや、婦人科に来て採血検査を受けてみることが大切です。
また、動脈硬化をきちっと確認するためには首の頸動脈をエコーで調べたり、血圧を4点で測るような機械で血液の流れを調べたりして、治療すべきかどうかの判断を行います。
<コレステロールなどの数値が異常の場合は>
薬物治療をするまえに、生活習慣の見直しをすることも大切です。北海道では女性の喫煙率が高いということも知られています。
【生活習慣改善の主なポイント】
・禁煙
・適度な運動(有酸素運動)
・食事療法
■林巧先生
「女性の場合、自分自身の生理不順など、体調の変化を自分で気付いた時には、体の中の見えない変化(血管の変化や骨の変化)を知るために、きちっとした検査を一度は受けてみる必要があると思います。」

