北海道テレビ:HTB online 医TV

2018年08月24日14時57分

著者名:HTB医pedia編集部

~正しく理解しよう「感染症」①はしか(麻しん)について考える~

  

<今回のテーマ>
今回のテーマは、この春、沖縄県で感染を広げたはしかについてです。
感染経路や、ワクチンによる予防接種の方法、発症してしまったかも?というときの対処法などについて、「札幌市保健所 医療担当部長 山口亮医師」にお話を伺いました。


<どのように感染が広がるのか>
2018年3月19日、沖縄県で外国からの旅行者がはしかを発症したことをきっかけに県
内や県外の方への感染が確認されました。
【空気感染とは】
はしかに感染した患者が咳をしたあとは、2時間ほど、ウイルスが空気中に残っています。感染していない人がその空気を吸い込むことによって、空気感染をしてしまうのです。
インフルエンザの10倍ぐらいうつりすいということがわかっています。
【感染の過程】
はしかの潜伏期は1週間から10日。
その後、風邪のような症状がみられるカタル期が始まります。
一旦ちょっと熱が下がって、高熱&発疹がでた時点で、初めてはしかになったことに気が付く方も多いということです。
およそ3割ぐらいの方が合併症を起こすと言われていて、1000人から1万人に一人が合併症で死亡する病気です。


<効果的なワクチン接種で予防しよう>
ワクチンが出始めた当初は、予防接種は1回というのが一般的でしたが、2006年からは、ワクチンの2回打ちが一般的となりました。
今のワクチンは麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)で、両方とも予防することが出来ます。


<はしかかな?と思ったら>
感染を広げないために
①医療機関に電話して、指示を受けて受診をする。
②公共交通機関を使用せずに、自家用車などで受診する。

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