北海道テレビ:HTB online 医TV

2018年11月15日14時37分

著者名:HTB医pedia編集部

~「高血圧」① 高血圧の原因と早期発見の重要性について考える~

  

<今回のテーマ>
今回は、突然脳卒中や心筋梗塞など生命の危険を伴う病気を発症するなど自覚症状がないことからサイレントキラー(静かなる殺人者)とも言われる「高血圧」です。
高血圧の原因と早期発見と題して、高血圧の原因となる生活習慣と共に家庭での血圧測定の重要性について「特定非営利活動法人 日本高血圧協会」の島本和明理事長にお話しを伺いました。


<高血圧とは>
血圧というのは血液が流れる時、血管を内側から圧迫していくこの圧力のことを血圧と言います。一般に家庭で測定した血圧で収縮期血圧(上の血圧)135、拡張期血圧(下の血圧)85以上が高血圧となります。
病院に行くと血圧は緊張で上がりますので上の血圧が140、下の血圧が90以上が高血圧と定義されています。


<高血圧の原因と症状>
高血圧と言われた方のほぼ9割は本態性高血圧つまり、生活習慣などに起因する家族性の高血圧です。遺伝が6割、環境因子が4割となっています。
環境因子の中で最も重要なの食塩の過剰摂取、次に肥満・ストレス・お酒の飲みすぎ・喫煙などがあります。
一般に血圧が上がっただけでは症状はほとんどありません。そのため高血圧はサイレントキラーと呼ばれ、症状なく進行して突然脳卒中や心筋梗塞、動脈破裂などを起こすとても怖い病気だということを認識していただきたいと思います。


<高血圧を早期発見するために...>
高血圧を見つけるためには血圧を測らなければなりません。一番いい方法は家庭で血圧を測ることです。出来れば朝2回、夜寝る前に2回測ってその平均値が135・85を超えているときは高血圧の可能性が強くなります。
家庭血圧の測定をしっかり行って、高血圧を早く見つけてほしいです。


オムロンヘルスケアの1万人実態調査によれば、約3人に1人が健康診断で血圧が高めと指摘されたことがあると回答しています
高血圧を早期発見するためにも家庭血圧の測定を心がけましょう。

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