北海道テレビ:HTB online 医TV

2018年11月16日17時20分

著者名:HTB医pedia編集部

~「健康寿命と牛乳のチカラ」① 牛乳と脳卒中予防をめぐる新事実~

  

<今回のテーマ>
是非知っておいてほしい「健康寿命と牛乳のチカラ」を特集します。
今回は「牛乳と脳卒中予防の新事実」と題して、脳卒中の原因である高血圧に対する牛乳の降圧効果とともに、世界的な疫学研究等による牛乳の定期摂取と脳卒中等の発症リスク低下について日本医療大学の総長 島本和明先生にお話を伺いました。


<脳卒中(脳血管障害)とは...>
脳卒中は脳血管障害のことで、脳の血管が詰まる脳梗塞、破れる脳出血、動脈瘤が破裂するくも膜下出血の3つを総称して脳卒中と言っています。
現在脳卒中は、日本人の死亡原因の4位まで下がってきています。ただ脳卒中の場合、要介護を起こす二大疾患の一つなので、健康寿命に大きく影響してくる怖い病気ということになります。


<脳卒中の原因と予防>
脳卒中の原因は動脈硬化です。動脈硬化を起こす危険因子は、高血圧が一番密接に関係していることもわかっていますから、まず減塩ということが最も重要になります。
以前牛乳はコレステロールが多くて動脈硬化を悪くすると言われていたのですが、最近の研究では、牛乳を多く摂取してる方は高血圧が少ないということがわかりました。その理由としては、カルシウムが多いこと、カリウムが多くこと、またカゼインという牛乳のたんぱくが分解される時に血圧抑える物質を出すこともわかりました。
それからむしろ牛乳やヨーグルトを多くとっているところでは脳卒中や高血圧が少なくなるということも分かってきています。
日本高血圧学会では乳和食を提唱しています。これは味噌とか醤油に乳牛をうまく合わせることによって美味しく減塩、さらにカルシウムも多く摂っていくということで高血圧を予防し、脳卒中の予防も図っていくというものです。


毎日の食生活にコップ1杯から2杯の牛乳を取り入れ、血圧を上手にコントロールし脳卒中の予防を心がけてください。

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