北海道テレビ:HTB online 医TV

2018年11月19日17時58分

著者名:HTB医pedia編集部

~「インフルエンザ」② インフルエンザの予防について考える~

  

<今回のテーマ>
今回のテーマは「インフルエンザ」。
インフルエンザの原因や感染経路と共に、予防について流行前から流行初期のワクチン接種、流行期のマスク着用や手洗いうがいの励行の他、日常生活での感染予防について「札幌市保健所感染症総合対策課」の古澤 弥さんにお話を伺いました。


<インフルエンザの原因と感染経路>
インフルエンザは寒い時期、そして乾燥している時期に流行しやすい感染症で、主に流行するものはA型B型の2種類です。感染経路は、くしゃみや咳の飛沫を吸うことですが、感染発症している方がくしゃみをした手でドアノブなどいろんなところに触れ、そこに触れてしまう接触感染も多くあります。


<インフルエンザの症状>
高熱が出るということと、かぜと同じような症状ではありますが、喉の痛み咳や鼻水、そして特徴的なのが関節の痛みなどがあります。
お子さんに関しては、インフルエンザ脳症などの合併症を起こす可能性があります。
高齢者や糖尿病、心疾患、腎臓の病気など免疫が低下するような病気を持つの方は、肺炎を合併して重症化の可能性があります。


<インフルエンザの予防>
まずは流行が始まる前もしくは流行が始まった最初の段階で予防接種を打つことによって発症とそして重症化を予防することが大事かと思います。またワクチン接種を行ってから効力が現れるまでに数週間かかると言われているので、なるべく早い段階で打っていただいた方がいざ流行したときに体の中に免疫が出来上がっているということになります。
流行期になってからは周りからうつされない、そして発症した方は周りにうつさないという意味でマスクなどの咳エチケット、手洗いうがいなどの対策をしてください。
また通常免疫が低下していない方でも体力を消耗していたり、寝不足だったりすると、インフルエンザに感染発症しやすくなってしまうので、日常生活でもそういったことに気をつけていただけたらと思います。

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