2020年06月16日16時38分
正しく理解しよう「新型コロナ」 ③新型コロナウイルス感染症の予防
<今回のテーマ>
「医TV」は5月から6回のシリーズで、「正しく理解しよう新型コロナ」と題して新型コロナにウイルス感染症について解説しています。
第3回目となる今回は、「新型コロナウイルス感染症の予防」について医師の資格を持ち感染症対策に当たる札幌市保健所感染症担当部長の山口亮さんにお話を伺いました。
<手洗いとアルコール消毒>
流行の初期から言われていますが、手洗いをしっかりすることです。
これは飛沫感染と接触感染の防止のために必要なことです。
水ではなく、できれば石鹸で手を洗うことが重要だと思います。
手を洗うことが難しい環境ではアルコール消毒をするのがよいのではないかと思います。
両方する必要はないと思います。
<3密を避ける>
それから密閉した空間・人が密集した場所と密接な位置という3つの条件が
重なることによって感染のリスクが高まるということがわかっていますので
この3つの密「3密(さんみつ)」を避けることが感染のリスクを下げることにつながると言われています。
<ソーシャルディスタンス>
ソーシャルディスタンス、具体的には列に並ぶ時や美術館に行った時に人との距離を2メートル以上あけるということが予防につながるのではないかと考えています。
<咳エチケット>
飛沫感染を防止するための咳エチケットも一つの大事な要素だと思います。
咳エチケットの一つとしてそのハンカチやタオルなどで口や鼻を覆うことの他に、肘や袖を使って口や鼻を覆うということも
一つの方法として示されています。
<家庭内での感染に注意する>
・症状がある方と部屋を別にする。
・ソーシャルディスタンスを保つ。
・トイレなどの共有部分で、手が触れるところはアルコール消毒をしっかりする。
以上を心掛けて過ごして頂ければと思います。
発熱やせきなど風邪に似た症状がみられた場合には、 医療関係者への感染を防ぐために、かかりつけ医や帰国者・接触者外来に事前に電話で連絡し指示を受けてから受診することが大切です。
取材協力:
札幌市保健所
札幌市中央区大通西19丁目WEST19ビル3F
011-622-5199
https://www.city.sapporo.jp/
新型コロナウイルスに関する帰国者・接触者相談センター
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19-kikokusyasessyokusya.html