北海道テレビ:HTB online 医TV

2018年12月17日13時56分

著者名:HTB医pedia編集部

「高血圧」④ ~危険な夜間高血圧と早朝高血圧について考える~

  


<今回のテーマ>

今回のテーマは「高血圧」。
自覚症状がなくサイレントキラー(忍び寄る殺人者)といわれる高血圧は、冬の季節は特に
ヒートショックにより脳卒中や心筋梗塞等を合併しやすく注意が必要といわれています。
今回は、高血圧の中でも特に危険な「夜間高血圧」と「早朝高血圧」の原因と早期発見のための家庭血圧の測定の重要性について「特定非営利活動法人 日本高血圧協会」の島本和明理事長にお話しを伺いました。

<高血圧とは>

血圧というのは血液が流れる時、血管を内側から圧迫していくこの圧力のことを血圧と言います。一般に家庭で測定した血圧で収縮期血圧(上の血圧)135、拡張期血圧(下の血圧)85以上が高血圧となります。病院に行くと血圧は緊張で上がりますので上の血圧が140、下の血圧90以上が高血圧と定義されています。

<危険な夜間高血圧と早朝高血圧とは>

血圧には日内変動というものがあります。朝起きると血圧が上がっていき、日中高く、夕方になると下がり始めて夜寝たらかなり低い血圧になっています。
それが夜も高いまま続いているというのが夜間高血圧です。また朝起きがけに血圧が急に高くなることを早朝高血圧(モーニングサージ)と言います。
脳卒中や心筋梗塞が起きやすい非常に怖い状態であると言われています。

<夜間高血圧と早朝高血圧の主な原因>

夜間高血圧や早朝高血圧になりやすいのは、タバコを吸う人や塩分をたくさん取る人、ストレスの多い人や部屋が寒い人などです。それから薬の効果が切れて血圧が上がっていくというパターンも多いです。
病気でいうと睡眠時無呼吸症候群というのがあります。夜中呼吸が止まってしまうので、体は血圧を上げて酸素栄養分を維持しようとしてしまうのです。

<夜間高血圧と早朝高血圧を早期に発見するために>

まずは朝起きてすぐ測って、夜寝る前もなかなか下がっていない場合は、かかりつけのお医者さんに話して確認してもらうということが非常に重要です。

オムロンヘルスケアの1万人実態調査によれば、血圧の値が変動することを約90%の人が知らないと回答しています。
夜間高血圧と早朝高血圧を発見するためにも朝起きた時と寝る前の血圧の測定を心がけましょう。

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