北海道テレビ:HTB online 医TV

2019年02月20日17時57分

著者名:HTB医pedia編集部

~正しく理解しよう「心不全」① 社会医療法人社団愛心館 愛心メモリアル病院~

  

<今回のテーマ>

2月の医TVは「心不全」にスポットをあてます。
「心不全」は病名ではなく高血圧や不整脈、狭心症などが起因して心臓のポンプ(収縮・拡張)機能に異常をきたし、血液循環が障害される病態や状態のことを言います。今回は、心不全の原因疾患と注意すべき症状等について社会医療法人社団愛心館 愛心メモリアル病院の岡本洋院長にお話を伺いました。

<心不全とは>

心臓というのは1日20万回動いています。心不全は、病名というよりは心臓が収縮して広がって血液を循環させる働きが障害される病態・状態のことをいいます。
65歳以上の約1割なので、高齢者の方に非常に多い病態ということになります。

<心不全の主な原因>

最初は生活習慣病の高血圧や高脂血症あるいは糖尿病などの病態から、不整脈や狭心症、心筋梗塞、弁膜症の病態に進展して、最終的に心不全状態を引き起こします。

<心不全の主な症状と兆候>

心不全は長い時間をかけてだんだん悪くなります。心不全のステージで見ると生活習慣病はファーストステップに相当します。次のステージに進むと症状が出る状態です。
最初は激しく動いたときに症状が出ます。その後だんだん普通の生活でも症状が出てくるようになります。症状というのは動悸や息切れです。もう一つは兆候です。食べてもいないの体重が増えてくる、足がむくんでくる、そういうことも心不全の兆候であります。

<心不全の重症化させないために>

症状を感じた場合、簡単に心臓の検査が出来ます。早く診断をして悪い原因を取り除くと治る部分がたくさんあるので、日常生活の工夫をしながら様子を見ていくことが大事です。

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