北海道テレビ:HTB online 医TV

2019年02月13日17時29分

著者名:HTB医pedia編集部

~正しく理解しよう「心不全」② 社会医療法人社団愛心館 愛心メモリアル病院~

  

<今回のテーマ>

2月の医TVは「心不全」にスポットをあてます。「高血圧」や「脂質異常症」、「糖尿病」などの生活習慣病に起因して進行する「心不全」の重症度別による自覚症状とともに、「心不全」の診断に必要な検査について社会医療法人社団愛心館 愛心メモリアル病院の岡本洋院長にお話を伺いました。

<心不全とは>

心臓というのは1日20万回動いています。心不全は、病名というよりは心臓が収縮して広がって血液を循環させる働きが障害される病態・状態のことをいいます。
65歳以上の約1割なので、高齢者の方に非常に多い病態ということになります。

<心不全の原因疾患と移行プロセス>

心不全は長い時間をかけてだんだん悪くなります。最初は生活習慣病、高血圧や高脂血症、糖尿病などの病態から次に不整脈、あるいは狭心症や心筋梗塞、弁膜症などの病態に進展して最終的に心不全状態を引き起こします。

<心不全の症状(兆候)と診断>

心不全の判断の一つは、自覚症状です。今まで階段を上っても息切れしなかったものが、休まないと上ることが出来なくなったり、あるいは動悸がするなどの自覚症状です。
もう一つは兆候です。食べてもいないの体重が増えてくる、足がむくんでくる、そういうことも心不全の兆候であることがあります。
そういうふうに感じた場合など、心臓に負担がかかるとたくさんのホルモンが出るので、血液検査でその値を計測して、心電図をとったりレントゲンをとったり、また実際に心エコーの検査をして総合的に判断します。

<心不全を進行させないために>

早く診断をして、悪い原因を取り除くと治る部分がたくさんあるので、100歳を超えることを考えながら生活をする、諦めないということが大事だと言えます。

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