北海道テレビ:HTB online 医TV

2019年06月11日15時58分

著者名:HTB医pedia編集部

社会医療法人社団愛心館「訪問看護ステーション しろくま」①「心不全に対する訪問看護」

  

<今回のテーマ>

今回の「医TV」は、社会医療法人社団愛心館が運営する「訪問看護ステーションしろくま」が取り組む「心不全に対する訪問看護」について紹介します。

<訪問看護とは>

「訪問看護」は、主治医の指示により看護師が患者さんの自宅を訪問し、病気や障害に応じた看護を行うことで病状の回復や進行予防を目的とするものです。「訪問看護」の主な業務は、「病状の観察」、「療養生活の相談とアドバイス」、「点滴や注射などの医療処置」、「リハビリテーション」、「痛みの軽減」、「主治医やケアマネージャーへの報告と連携」など、多岐に渡っています。

<心不全に対する訪問看護で大切なこととは>

ご自宅で過ごされている患者さんは、食事もついつい好きなものだけを多く摂ってしまう傾向があります。そこで、心不全であれば、塩分や水分の摂取が病状の進行に影響を及ぼすことがあるため、心不全の患者さんへの訪問看護は、医療者の目線で「食事内容や水分摂取量」、「むくみ」、「血圧や脈拍」、「体重」、「心拍音」などの確認を行い、管理することが大切になります。また、心不全は加齢とともに、筋力(運動機能)が落ちて、罹患者も増加する傾向がありますので、心機能の改善を図る意味で筋力(運動能力)を維持するリハビリテーションを行うことも、心不全の患者さんへの「訪問看護」では重要な要素となっています。

<脳リハビリテーション>

「訪問看護ステーションしろくま」が行う「訪問看護」では、上述の筋力(運動機能)の維持に加えて、認知機能を維持するために「脳リハビリテーション」も行っています。「脳リハビリテーション」は簡単な間違い探しや計算などを取り入れて、高齢者の認知機能を維持していくものです。

<心不全に対する訪問看護の必要性>

心不全の患者さんは、日常生活を送るうえで日々、食事や水分摂取などにより病状も変化します。そのため、看護師が患者さんのご自宅に伺い、医療者目線で確認や生活指導などを行う「訪問看護」は、病状の安定につながることになります。

<「訪問看護」のご利用にあたっての保険適用>

「訪問看護」は、主治医が必要と判断した場合、子供から高齢者まで、全ての方々がご利用できます。「訪問看護」のご利用にあたっての保険は、主治医に相談したうえでの「医療保険」か、地域包括支援センターに相談したうえでの「介護保険」のいずれかで適用可能となっています。

<「訪問看護ステーション しろくま」について>

「訪問看護ステーション しろくま」
札幌市東区北27目1-15愛心メモリアル病院本館2F
TEL:011-752-4693
HP:http://www.aishinkan.jp/shirokuma

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